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「お願いします」をより相手に承諾してもらいやすくする方法

大きく手を丸にして承諾するビジネスマン

仕事で後輩が休みを告げてくる時は、大体メールが多かったのですが、どうにも私がひねた人間のせいか、

あれこれ理由立てして休む場合はうさんくささを感じてしまう事が多かったです。

というわけで長年の社畜生活から学んだ経験として、

「今日は体調が悪いので休みます」

というシンプルかつ直球な理由が一番休みを認めやすいという結論に至りました。

ですがこれ、実は行動心理学的に意味があったのです。

今回は、お願いする時に効果的な方法を、シチュエーション別に「カチッサー効果」を用いて検証してみました。

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「お願いします」だけでは足りない

そもそも、お願いしますとは万能な言葉ではありません。もちろん、シチュエーションにもよりますが、断る事ができるような状況だったら

「いや、ちょっと……」

と、断られてしまう可能性もあるでしょう。そんな時は、「カチッサー効果」に倣いましょう。

カチッサー効果とは?

カチッサー効果(カチッサーこうか、英: Automaticity)とは心理学の用語。ある働きかけによって、深く考えることなしに、ある行動を起こしてしまう心理現象。

Wikipediaより

ん? どういう事?

簡単に言うと、カチッサー効果とは、相手は抗えずにあなたの言う事を聞いてしまう事を言います。

そんな馬鹿な

と、思うかもしれませんが。これは、米国の社会心理学者であるロバート・B・チャルディー二がその著書である「影響力の武器」(”Influence: The Psychology of Persuasion”)が紹介した概念で、営業マンは絶対読め!という時代があったぐらいです。(かなり前ですが)

ちなみに、カチッサーとは、テープレコーダーをカチってするとサーというノイズが流れる事に似ているからついた理論だそうです。(何故こんな名前に……)

 

ここで良く出てくるのが、ハーバード大学の心理学者であるエレン・ランガーの実験です。

被験者がコピー機の順番待ちの列の先頭へ行き3通りの言い方で頼む。

  1. 要求のみを伝える:「すみません、5(20)枚なのですが、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
  2. 本物の理由を付け足す:「すみません、5(20)枚なのですが、急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか?」
  3. もっともらしい理由を付け足す:「すみません、5(20)枚なのですが、コピーをとらなければいけないので先にコピーをとらせてもらえませんか?」

枚数が5枚の場合、要求のみのときの承諾率は60パーセントであるのに対し、本物の理由を付け足したときの承諾率は94パーセントであった。しかし、もっともらしい理由を付け足したときでも、承諾率は93パーセントに達した。

枚数が20枚の場合、要求のみのときの承諾率は24パーセントであるのに対し、本物の理由を付け足したときの承諾率は42パーセントであった。もっともらしい理由を付け足したときの承諾率は24パーセントにとどまった。

 

つまり、上記の実験の要素をまとめると、

・ 要求だけ告げるより、理由をつけた方が人に動いてもらえる

・ 要求の中身が相手にとって負担になる場合、もっともらしい理由は効果がない

という事です。なら、

常に本当の理由を言う方がいいのでは?

と思いがちですが、本当の理由を言うのはためらわれる場面もあるので、要求の難易度に応じて本当の理由ともっともらしい理由を使い分けるといいと思います。

では今回は難しい事は忘れて、これが本当に正しいのかを、日常生活からアプリ開発に至るまで、あらゆるシチュエーションで「極端に」使った場合を検証していきましょう。

 

学校で「お願い!」

学校でも誰かにお願いする事はあると思います。

ノートを貸して欲しい時(要求が軽い時)

パターン1:「お願い、ノートを貸して。昨日ノートとり忘れたんだ」

パターン2:「お願い、昨日のノートを取らないといけないからノートを貸してくれ」

う〜ん。パターン2は場合によっては「は?」と返されそうですが……

掃除当番を代わってもらいたい時(要求が重い時)

パターン1:「お願い!今日早く帰ってテレビ見たいから掃除当番代わって!」

パターン2:「お願い!今日掃除当番できないから代わって!」

パターン1だとなんか禍根を残しそうですが……こうなると逆にパターン2の方がありですね……

 

職場でお願い!

職場だと仕事の関係上、お願い事は色々とありそうですよね。

雑用を押し付けたい場合(要求が軽い時)

パターン1:「雑用に時間を使いたくないから、この仕事を代わってもらえませんか?」

パターン2:「今ちょっと手が空いてなくて、この仕事を代わってもらえませんか?」

パターン1は失礼すぎてもはや馬鹿にしているとすら感じられますね。

代わりに客に謝ってもらいたい場合(要求が重い時)

パターン1:「客に怒られるの苦手なので、代わりに謝ってきてもらえませんか?」

パターン2:「客がカンカンに怒っていて手に負えないので、代わりに謝ってもらえませんか?」

年下の女の子が年上のおじさん社員におねだりする形で言わない限り、パターン1は通用しそうにありませんね。

 

恋愛でお願い!

恋愛だと使う場面が多そうですね。なお、要求が重いか軽いかは人によります。

ランチに誘う場合(要求が軽い時)

パターン1:「君と色々な話しがしてみたいから、ランチにいこう!」

パターン2:「腹減ったからランチに行こう!」

……う〜ん。パターン1ならまだ許容範囲ですね……

家に泊まっていって欲しい場合(要求が重い時)

パターン1:「君と(XXX)したいから、泊まっていきなよ」

パターン2:「今日は天気も悪いし、泊まっていきなよ」

パターン1を言う勇気がある奴がいるかは置いておいて、晴れた日にパターン2で成功した友人が大学の頃にいました。

 

アプリ開発でお願い!

アプリ開発でもユーザーにお願いする場面はあります。

レビューをユーザーにお願いしたい時(要求が軽い場合)

パターン1:「レビューで頂いた内容を今後に活かしたいので、レビューをお願いします」

パターン2:「レビューを書いてもらいたいので、レビューをお願いします」

パターン1がなかなかいいですね。今度実装します。

アプリレビューサイトに取り上げて欲しい場合(要求が重い場合)

パターン1:「毎日の生活費の助けになるので、ぜひとも私めのアプリを取り上げて下さい」

パターン2:「御社に取り上げて頂きたいので、ぜひとも私めのアプリを取り上げて下さい」

 

どうでしょうか?私はパターン1でレビュー依頼をした事はありませんが、もしかしたら取り上げてくれるかもしれませんね……

 

まとめ

というわけで、半分冗談のような内容でしたが、理由をくっつけると相手は承諾しやすくなるというのがわかりましたでしょうか?

また、相手への要求が重い時、言い訳っぽく「もっともらしい」理由でお願いしていませんか?

とはいえ、本当の理由を書けば必ず動いてもらえる訳でもありませんので、そこは本音と建前の使い分けでしょうか。

というわけで、いずれ本当に効果のあるレビュー依頼に関して詳しく書きたいと思います。

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  • 当ページの管理人のShaneです。元コンサルタント。今はしがないフリーランス。アプリ開発をしながら人々の役に立つ駄文を垂れ流してます。
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