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何故グロースハッカーが必要なのか、そもそもグロースハックとは

未だに日本では知名度の低いグロースハッカーに関して、普及を目的とし、今回は記事にして解説していきたいと思います。

アメリカでも最初に知れ渡ったのが2012年とまだまだ新しい言葉ですが、今後ますますその重要性は高まってくるでしょう。では、そもそもグロースハッカーとは何でしょうか。お金をかけずに成長を促進する、というのが定説ですが、私の意見では、「人の持つ本能に訴えかけるマーケティングをし続ける者」の事です。

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グロースハックとは新たなマーケティングの手法である

まず「グロースハック」に関して説明します。ハックと聞くと何だか怪しい響きがしますが、「ライフハック」(人生を豊かにするために便利な道具やシステムを活用する)という言葉と同じように、「企業の成長を加速する」ための手法の事を「グロースハック」と言います。では、「企業の成長を加速する」とはどういう意味でしょうか。もちろん、それは知名度を上げるという事です。

 

知名度を上げる=成長

企業にとって、商品は作っただけで終わるものではありません。商品を作った後にはそれを宣伝したり、営業をして売らないといけません。このように、企業というものは何かを作るだけではなく、それを売らないと利益をあげられません。そのために、企業には営業部やマーケティング部といった部署が存在します。モノづくりに携わった事のある人ならわかると思いますが、良いものをただ作ったからといって売れるわけではなく、宣伝の良し悪しが時にはその商品自体の性能よりも重要視されます。

 

ネットの世界では宣伝がすべて

特にネットの世界では宣伝をまったくしない場合、誰も見向きもしてくれません。これは、実際に店舗を構えるのと違い、ネットでは目立たなければ誰も見てくれない事を指しています(ホームページ等がこれにあたります)。とはいえ、ネットの素晴らしいところは、国という境もなく、また時間も距離も関係ないため、実際に店舗を構えるのと比べて、何万倍も顧客にアプローチする可能性があるという事です。ですので、ネットの世界で知名度を獲得していく、というのが企業にとって重要になるわけです。

 

宣伝にはお金がかかる

従来のマーケティングでは、広告というものに対してかかるお金は膨大でした。例えばCMを想像してみてください。15秒のスポットCMを一回流すのにかかるお金は大体200万ぐらいです。新聞なら一面に載せるために5000万かかります。(もちろん、時間帯や媒体によってピンキリですが)ちなみにネットの広告の場合、クリックの度に費用が発生するケースがほとんどです。という事は、一つ一つのクリックに対する費用は少ないですが(大体7円〜10円)、これが積み重なると意外に高い広告費となります。従来のマーケティングの問題とは、テレビCMなどに代表されるように、費用対効果があまり高くない事にありました。そもそも、効果があったかどうかがわかりにくいというのも問題となります。

 

グロースハッカーはお金をかけない

グロースハッカーの仕事は、このような従来のマーケティング手法の問題点である、「お金がかかる」というのを覆すべき可能性を持った人材で、それはすなはち、「お金をかけずに商品を宣伝する」事に他なりません。口コミを作り出す事や、ネットで流行させる(バズらせる)のもグロースハッカーの仕事です。似たような言葉にバイラル・マーケティングという言葉がありますが、マーケティングの手法の一つであると言えなくもありません。では、お金をかけずに宣伝するというのは具体的にどのようにするのでしょうか。参考に最古のグロースハックの例を紹介します。

 

Hotmailの成功例

1996年にスタートしたHotmailはユーザーの伸び悩みに悩んでいました。そこで、創業者の一人がHotmailから送られたメールの一番下に「Hotmailで無料アカウントを開こう」という旨のメッセージをつけたところ、一日にして爆発的に新規ユーザーが増えました。iPhoneからのメールを送られた事がある人なら知っていると思いますが、「iPhoneから送信」というメッセージがついてますよね。これもHotmailと同じ手法を使っています。このように、広告費に何千万をかけるよりはるかに効果的に新規ユーザーを増やす事が出来るのがグロースハックのすごいところです。

 

グロースハックは商品開発から始まる

FacebookやInstagramなどの現在有名なサービスのほとんどがグロースハックを用いて成長してきました。では、事例をたくさん知っていればグロースハッカーになれるのでしょうか。実はグロースハックには明確な手法というのがありません。それは、なぜならグロースハックと商品は必ずセットであるからです。従来型のマーケティングが「既存の商品」を売るための宣伝方法である事に対して、グロースハッカーの仕事は、商品開発から始まります。商品自体に流行になるような仕掛けを施す必要があります。そのため、他者が用いたグロースハック手法が自社にも適用されるかどうかはわからないのです。

グロースハックはマインドセットである

明確な定義がない以上、グロースハッカーは流行を生み出すための仕組みを模索しなければなりません。その際に活用できるものは活用します。例えばSNSやブログなどがこれにあたります。重要なのは、広告費を払って宣伝しようとしない事であり、それ以外の方法ならどのような手段もとります。このように、グロースハックとは概念であり、簡単に言ってしまえば、「絶対に広告費を払いたくない」それだけの事なのです。

 

グロースハッカーはデータが友達

しかし、闇雲に方法を模索しては日が暮れてしまいますし、実際に流行したかどうかを定量的に測るためにはものさしが必要となります。このため、グロースハッカーはデータを活用して判断をします。そこに、定性的な判断はなるべく加えないようにします。こうする事で、商品自体を育てていきながら、企業が成長していく仕組みを作り出します。

 

グロースハッカーにはデザインセンスも必要

また、デザインが購買に与える影響は侮れないものがあります。特にネットの世界では、ユーザーを迷わしてしまったらダメだと言われております。これを一般的にはUX(ユーザーエクスペリエンス)やUI(ユーザーインターフェース)と言われています。少しレイアウトを変えただけでコンバージョン(webサイトの最終的な成果)が劇的に改善したという例もあります。

 

グロースハッカーは人の本能に訴えかける

現在、多くのネットユーザーはad fatigue(広告疲れ)になっています。今後もその傾向は変わらず、広告業界自体が変革の時を迎えていると言わざるを得ません。では、なぜこのような事になってしまうのでしょうか。それは「人間は飽きる生き物である」という事が理由です。バナー広告やネイティブ広告など、手法はネットの発展とともに増えていますが、それが目新しい段階では問題ありませんが、慣れてきてしまうと不快に感じてしまいます。このように、ユーザーの経験値が広告の効果に影響を与えるため、時間とともにどんな画期的な広告手法でも効果は薄れていってしまいます。そんな中、太古から変わらぬ方法で残り続けているのは、口コミとなります。心理学的にも、親しい人間からのお勧めは赤の他人の勧めよりも効果があると言われております。

 

今後のグロースハック

この状況に追い打ちをかけるように、ad block(広告削除ブラウザ)が話題になっています。このような状況で、従来のダイレクトマーケティングは効果を減少するか、形態を変えて思考錯誤するしかなく、結果としてそこにコストがかかります。人間という存在が大きく変容しない限り、この口コミが最も効果があるというのは変わらないでしょう。グロースハッカーは人の原始的な本能である、「他人の勧めてくれたものは信頼できる」という方法を喚起する事を目的としますので、どのように広告が変遷しようとも、生き残る事ができます。そういった意味では、将来にわたっても残り続けるでしょう。

 

まとめ

このようにグロースハックはお金をかけずに企業を成長させるプロです。よくある誤解として、ある手法を使って劇的に状況を変える事ができると思われがちですが、やる事は地味そのもので、華やかな印象はあまりないでしょう。また、実際に流行した手法をすぐに取り入れたところで、必ず流行るかどうかもわかりません。なぜなら、すでにユーザーにとって当たり前となってしまった事を実行しても効果がないからです。少しづつの改善を繰り返していく事でグロースハッカーは企業の成長を促進させ、かつそれは人間の本能に付き従うため、グロースハックは変革の激しい広告業界において、常に効果のあり続けるたったひとつの冴えた方法であると言えるでしょう。

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